美肌は腸内環境にあり!【中医美容発】タイプ別便秘養生法

皆さま、こんにちは!日中美容研究家の濱田文恵です。キレイになりたい女性にとって、美肌は切っても切れない美への願望。高価な化粧品でスキンケアを心掛けている女性も多いでしょう。東洋美容では、「肌は内臓の鏡」とされ、体内と密接に関係しています。そして、なかでも美肌と関わりが深いとされるのが、体内の腸内環境。

 

あなたの腸内環境は大丈夫ですか?

 

腸内環境が悪ければ、便秘を引き起こし、体内に毒素が溜まってしまうので、美肌にも悪影響が及びます……。

今回の東洋美容のヒントでは、美肌に近づくためのタイプ別便秘養生法を伝授。この機会に腸内環境を整えて、内側からも美肌を手に入れましょう!

 

  1. 美肌と腸内環境の関係性

冒頭で美肌になりたいなら腸内環境を整えるべきだとお伝えしました。そこで、美肌と腸内環境にはどんな関係性があるのか、もう少し理解を深めてみましょう。

 

1-1腸は第二の脳

 

皆さまは、「腸は第二の脳」と耳にしたことはありますか?

 

腸といえば、胃が消化した飲食物から、小腸が栄養の吸収を行い、大腸が不要になったものを便として排出する働きを持っています。

 

私たちの体は、大部分が脳からの指令を受けて、生命活動を行っていますが、腸は「脳神経系」という独立した神経系を持っていて、脳の指示を受けることなく、自ら消化や吸収を行うことができるのです。これが、「腸は第二の脳」と呼ばれる理由であり、脳との関係性を表しています。

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1-2皮膚は第三の脳

 

第二の脳として生命活動をする臓器があるというだけで、人間の体ってすごいなと感じるのですが、実は第三の脳と呼ばれる臓器もあるのです。それが、「皮膚」。 “皮脳同根(ひのうどうこん)”という言葉があり、これは私たちが人間として生まれる前、お母さんのお腹の中にいた受精卵の頃に遡ります。受精卵では胚葉(はいよう)といって、外胚葉、中胚葉、内胚葉と連なる細胞層ができ、一番外側の外胚葉から皮膚と脳が細胞分裂によって出来上がります。そのため、皮膚と脳は同じ生まれなことから、 “皮脳同根”と考えられているのです。

 

つまり、腸と脳は繋がっており、脳と皮膚は繋がっているため、腸と皮膚もまた関係しており、腸内環境を整えることは、内側からの美肌作りには欠かせないわけです。

 

1-3皮膚と肺と大腸の繋がり

 

中医学では、肺の状態が皮膚に現れるとされているのですが、肺は経絡を通して、大腸と表裏関係にあります。つまり、大腸(腸内環境)の状態が悪ければ、大腸と繋がりのある肺の状態が悪くなり、肺の状態が悪くなれば、その悪くなった状態は皮膚に現れるので、美肌が遠のいてしまうのです。

 

このように、東西の両方から、腸内環境と皮膚は深く関係しているとされ、美肌を手に入れたいなら、腸内環境を整えるべきだという理由を分かっていただけたでしょうか?

  

2. 【中医美容発】便秘を招く原因をおさらい

 

腸内環境を悪くする一番の原因は、「便秘」です。便秘は、本来必要のない老廃物が体内に溜まっているため、腸内で毒が発生している状態。これでは、どんなに外側からスキンケアをしても、多くの肌トラブルを招きますよね。便秘をもたらし、腸内環境を悪化させる原因を中医美容の視点で以下にまとめましたので、おさらいしてみましょう!

 

2-1便秘を招く原因

 

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①     外感寒邪

体が極端に冷えると腸の働きが低下します。冷えをそのままにしておくと悪化し、冷えから今度は熱の邪気が現れ、腸を乾燥させ、体内の潤いを奪うので便秘へ繋がります。

 

②    偏った飲食バランス

辛いものや脂っこいもの、またお酒の飲み過ぎによって腸に熱がこもり、体内の潤いを奪い、奪うので便秘を招いてしまいます。

 

③    脾腎虚弱

中医学では、腸の働きをする脾が元気ないと、食べ物の消化吸収や便を作り出すために必要なエネルギーである気血津液が作られず、便秘を招きます。また、腎には体全体を温める腎陽の働きがあるので、極端な寒さや飲食物の冷えによって、腎が元気をなくすと、腸は腎陽によって温められず無力となるので、脾の働き低下と同じように便秘を招きます。

 

④    トイレを我慢する習慣

現代人は仕事や家事など、時間に追われる傾向が強いので、便意がある時だけ、排便するといったように、排便の習慣を意識して作らない方がほとんどです。中には、せっかく便意を感じても後回しにし、気付けば排便の機会を逃す方もいるでしょう。便意を我慢し続ければ、排便の働き自体が低下し、体が便を溜め込む悪い習慣を身につけてしまい、便秘を招きます。

 

⑤    精神的なストレス

絶えず思い悩んだり、イライラしたりするのも、長時間座り、同じ姿勢で動かないのも、中医美容からすれば、気の巡りを悪くします。気の巡りが悪くなれば、蠕動運動などの腸の働きが低下し、便秘を招きます。

   

 3.【チェック】便秘タイプとセルフ養生法

    

中医美容では、毎日排便をしていたとしても、「排便の時間が長い」、「排便をしてもうさぎさんのようなコロコロ便だ」、「いつも下痢気味」という場合も便秘持ちだと考えています。排便しているから便秘じゃないとは思わず、便秘にも種類があるので、自分はどの便秘タイプに当てはまるのか、タイプ別にセルフ養生法もご紹介しているので、合わせてチェックしてみましょう。

 

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[1]熱秘タイプ

 

□顔色が赤い

□オイリー肌

□ニキビや吹き出物が出来やすい

□コロコロ便

□喉や口が乾く

□尿が黄色い

 

腸が熱により乾燥しているので、便が硬くなりがち。乾燥してしまった腸を潤わし、排便を促す養生が必要です。例えば、油分を含み、腸を潤わす効果がある決明子(ハブ茶)と蜂蜜を適量入れた薬膳茶を小まめに飲むといいですよ。

 

[2]冷秘タイプ

 

□顔色が青白い

□肌に艶がない

□大便をするのが苦しい

□お腹が痛くなることがある

□手足が冷えている

□吐き気を感じる時がある

 

体内が冷えてしまうことで、腸の働きが低下しているので、温めて冷えの取り除くことが大事。スーパーなどに売っている肉桂のパウダー3gを白湯に溶かし、蜂蜜と共に飲むのがおすすめ。肉桂が冷えを飛ばし、蜂蜜が腸を潤わしてくれますよ。

 

[3]気秘タイプ

□顔色が黄色っぽい

□顔がむくむ

□便意はあるのに排出しづらい

□残便感がある

□よくしゃっくりをする

□食欲があまりない

 

気と関係深い肝や脾を養生し、気の巡りを促すことが大事。そこで、気の巡りを促してくれるローズヒップティーに陳皮と蜂蜜を加えた薬膳茶でリフレッシュをしましょう。ローズヒップと陳皮には、滞った気の巡りを促す働きがあるのですよ。

 

[4]血虚秘タイプ

□顔色が白っぽい

□唇の色が薄い

□小じわが出来やすい

□めまいを感じる時がある

□忘れっぽい

□集中力がない

 

血が足りない為に、腸の働きが低下しているので、血を補う必要があります。そこで、黒ごま粥がおすすめ。白米とすり潰した黒ごまを、お粥状になるまで煮込むだけなので、とても簡単。黒ごまは、血と関係が深い肝と腎の働きを高められ、白米は血を作り出す脾の気を補ってくれるので、お粥として一緒に食べることで、血虚を解消できるわけです。

 

[5]陽虚秘タイプ

□顔色が白っぽい

□疲れてみられやすい

□便が下痢っぽい

□尿が白っぽい

□腰膝が冷えて痛い

□四肢が冷える

 

冷秘とやや似ているのですが、陽虚秘の場合には、ただ体が冷えているだけでなく、体のパワーとなる気もまた不足しているので、冷えを取り除きつつ、気を補うことが大切。牛肉やラム肉など、体を温めながら、気を補ってくれる赤身肉でガツンとパワーチャージしましょう。

 

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いかがでしたか?もし慢性的な便秘を抱えているなら、本当はもっと美肌になれる可能性を秘めていると言えます。そのため、スキンケアで美肌を目指しながら、体内から美肌に導いてくれる腸内環境にも目を向けてみましょう。

  

  

■著者プロフィール

日中美容研究家 濱田文恵

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自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した経緯を経て”キレイ” は自分でも作れることを啓蒙するため一般社団法人日本セルフ美容協会®️を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。著書『運命をこっそり変える』セブン&アイ出版。

 

 

国際中医薬膳師 / 医薬品登録販売者 /日本エステティック協会認定エステシャン / 日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

 

公式サイト http://hamada-fumie.info/

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